State of bugs

Google Chrome を触っていたら、だいぶ前に WebKit に送ったパッチがちゃんと反映されていることに気がついた。ふと気になったので、過去に送ったパッチの状態がどうなっているかを調べてみた。

WebKit の改行問題

現行の最新版である、Safari 3.1.2 と iPhone 2.0.2 の MobileSafari には、ぼくが送ったパッチはまだ反映されていない。一方、Google Chrome には反映されていて、問題が直っていることを確認できた。

最近、実は Mail.app や他のアプリでも同じ問題が起こっているという指摘があった。

これは、WebKit の問題と同じように、

という依存関係がある。

パッチを作ったときに Unicode ML で議論した結果、Unicode 5.1 でこの仕様バグは直っているので、AppleOSX に新しい ICU を積んでくれれば、Mail.app などでもこの問題は直るはず。なのだけど、この調子だとたぶん 10.6 になるんじゃないかなぁ。

delicious.com

レポートしたことすら忘れていたのだけど、del.icio.us が delicious.com にリニューアルされたときに、

でレポートした問題が直っていた。

「いま直す方法を検討中」という返事が来たのに、いっこうに del.icio.us が直らなかったのは、新しく作り直していたからだったらしい。

まとめ

以上のような個人的な経験から、パッチやバグレポートを 直接 作り手に送ることには大きな意義があると思う。

この「直接」が案外重要で、ブログに書くなどの間接的な手段だと、そもそも読んでもらえなければ効果がない。特に英語圏のアプリやサービスの場合、日本語のブログで何か書いたとしても、ほとんど作り手には届かないだろう。

どうすれば作り手に問題を認識してもらえて、バグが直るのか。そのために一番効果が大きい手段は何か。これからも pragmatic に行動していきたいと思う。